コンテンツ紹介

ホーム > 和の音楽 > YONESAN@2nd 米澤浩@尺八2

YONESAN@2nd 米澤浩@尺八2

米澤浩 2010/04/22発売 1800円 

米澤浩の2枚目のアルバムは「YONESAN@2nd 」!

このアルバムは、米澤浩が尺八奏者としてのアイデンティティーを築き上げるに至ったプロセスで巡り会った作品をまとめたアルバムの2枚目で、特に米澤がこだわる作品群と、次代をリードする作曲家の作品を収録したアルバムです。収録した作品の内、特に「片足鳥居の映像」(Requiem for NAGASAKI)は、米澤が国や宗教を問わず、人が祈りを捧げる場所で吹き続けることをライフワークとしているレクイエムであり、平和への提言でもあります。
アルバム収録曲の紹介

・片足鳥居の映像(Requiem for NAGASAKI):佐藤敏直 作曲

長崎には原爆の爆風で片足を失った神社の鳥居がある。その鳥居は今でも立ち続けているが、立っている場所は平和な住宅街の中である。作曲家佐藤は、その歪んだ光景に衝撃を受けこの作品を記した。4楽章で構成されたこの作品には、深い悲しみ、失ったものへの断ち難い強い思い、それらを押し潰そうとする時の流れ、そして、時の流れで風化させてはならないと言う強い意志がそれぞれの楽章に込められている。この作品に巡り会った米澤は、日本国内はもちろん訪問先の国々でも、国や宗教を問わず、人が平和への祈りを捧げる場所に立てた時、この作品を演奏することを1人の音楽家としてライフワークにしている。これまで米澤がこの作品を献奏した場所は、世界遺産の「サン・フランチェスコ教会」(サンマリノ)や、大遷宮を迎えた出雲大社などで、その演奏のベクトルは、全てが内に向き、かつ、全てを他にも向けている。
・秋の曲:三木稔 作曲

伝統楽器の現在を大きく牽引してきた三木稔が作曲したこの作品は、尺八の現在の姿を紹介するに最も相応しい作品の一つで、米澤が自身の海外ツアーで必ず取上げる作品の一つでもある。尺八と二十絃箏の二重奏として書かれたこの作品は、それぞれの楽器の特徴と魅了を見事に活かし、尺八が現代の音楽界でも雄弁であり続けることを具体的に提示した作品である。
・独奏尺八のための 「五つの空間」:秋岸寛久 作曲

次代を担う作曲家秋岸寛久は、日本音楽集団に所属し、日本の伝統楽器も熟知する稀有な作曲家です。この作品は、従来の尺八感にとらわれず、秋岸の感性で尺八と言う楽器を浮き彫りして書き下ろした独奏曲です。
・双魚譜:吉松隆 作曲

星座の「魚座」にまつわる神話から題名を付け、尺八と箏をけして離れ離れにならない二つの楽器として位置付けて作曲した尺八と二十絃箏のための二重奏です。
この作品も米澤が海外で公演を行う時には必ず取上げる作品の一つで、尺八と箏の現在の姿を紹介するのに相応しい作品の一つです。この作品は、尺八と箏の現在の姿が高く評価される大きな力となっています。それぞれの楽器が持つ古典の世界を踏まえ、これまでには無い躍動感を個々の楽器に求めた第2章、古典の世界の精神を抽出した第3章や、そして2つの楽器の個性を対比させた第4章と楽章の個性も豊か。それぞれの楽章には、「序の魚」「破の魚」「緩の魚」「急の魚」とタイトルが付けられ、吉松が持つウィットが音楽だけでなくタイトルも含めた全てに溢れています。