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宮越圭子 十七弦箏の世界

宮越圭子 2010/05/10発売 1800円 

宮越圭子の十七弦箏の世界がiTunes Storeに登場!

十七弦のトップ奏者として活躍する宮越圭子によるソロアルバム。低音箏である17弦は箏の何倍もの迫力と表現力を持つが、その分演奏技術も高度なものが求められる。何れも難度の高い収録の6曲で奏者はその実力を遺憾なく発揮した。確かなテクニックと豊かな音楽性に裏付けられたその音は、時に風に乗って駆け抜け、また悲しみに沈み、そして溢れる愛に満ちている。独特の弦の摩擦音や爪音の処理も生音のようで心地よく飽きさせない。「プレリュード-二十絃と十七絃のための-」のみ、山田明美とのデュオとなっている。
収録しているのは以下の18曲
1曲目.
・十七弦独奏による主題と変容「風」(1965年 牧野由多可 作曲)
十七絃は当初合奏用の低音楽器として考案されたが、委嘱者菊池悌子氏の努力により、この作品によって初めて独奏楽器としての地位を得た。大地を吹き抜ける風の様々な表情が大きなスケールで表現されている。連続する4章形式。
2〜5曲目.
・十七弦独奏のための「四つの即興曲」(1976年 中島靖子 作曲)

四つの小品から成っている。全音階による従来の調弦法を破って、各楽章とも独自の調弦を試み、成功している。ロマン派的要素と日本の古典的要素が絶妙に混ざり合い、十七弦の音色と共に作曲者独特の柔らかい世界を作り出している。

第1章-Tranquillo、第2章-com moto、第3章-Variazione、第4章-Vivace
6〜9曲目.
・四つの前奏曲-十七弦のための-(1975年 長沢勝俊 作曲)

十七絃に少しでも新しい領域を見出すことができれば、との思いを込めて作曲されたもの。曲は四つのそれぞれが独立したものであり、作曲者の心にうつる十七絃の四つの面が描かれた。圧倒的人気を誇る作曲者の、心の琴線に触れる作品。
第1章、第2章、第3章、第4章
10〜12曲目.
・十七絃のためのファンタジー(1975年 佐藤敏直 作曲)

十七絃の豊かな音量と含みの深い表現力は、時には内的な激しい情念を、またときには雅の世界を、さらに暗黒や汚濁、虚無までも引き出せると言ってしきりと作曲者を誘い、その発言の多様性に魅せられて作曲者が十七絃を描ききった作品。
第1章、第2章、第3章
13〜15曲目.
・なばりの三ツ-十七絃独奏のための-(1992年 吉松隆 作曲)

「なばり」は古語の「隠」。「隠れる」の意。暗い主題・展開・暗い回帰というきわめて単純な音楽素材が、緩・急・緩の三つの部分となって並ぶ。それで「なばり(隠)の三ツ」。宇宙の星の間を船で漂うような印象がある。
 第1章-緩、第2章-急、第3章-緩
16〜18曲目.
・プレリュード-二十絃と十七絃のための-(1980年 新実徳英 作曲)

この曲は、4度を核としてその上部に半音・全音・全音と拡がってゆく一種のモードを基本原理としているが、それらを無用に積み重ねず、一音一音が美しく響くように考えられている。そこここに何かしら日本的な心情が滲み出ている。
第1章、第2章、第3章