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iJockey文庫オーディオブック 火の鳥-太宰治

櫻井理絵 2011/08/03発売 900円 

太宰の小説に本質的な古さは感じない。また太宰の作品は未完とされるものが多いが、この火の鳥もまたそうである。主人公の高野幸代は須々木乙彦と出会い、睡眠薬心中を図るが、自分だけ生き残り、やがて女優として開花する。女優になる前と後を通じ、高野幸代は、様々人間と出会っていく。取り巻く状況は変わるが、心にわだかまる虚無や寂しさが癒されることはない。この「火の鳥」を聴いていると「人はただその日その日を、よろよろあたふたと生きてゆくだけだ」そんな言葉が浮かんでくる。このぐじゃぐじゃ感は、何も現在と変わらない、そう思えるのだ。新進の声優櫻井理絵が太宰治の朗読に挑んだ意欲作だ。