ヘンデルの二重協奏曲は、作曲から100年以上経った1866年に発見されたとされ、判明しているのは3曲で、この「二重協奏曲 変ロ長調 HWV.332」はそのうちの１曲である。作曲は、1747年から1748年にかけてとされ、オラトリオ上演の幕間に演奏されたようである。ヘンデルはオラトリオを上演するにあたって、幕間で協奏曲を演奏することを習慣づけており、ほとんどの楽章が自作のオペラやオラトリオからの転用であるとされている。2群のオーボエとファゴットが掛け合いのように演奏されるため「二重」と称されるようである。
納められているのは以下の７つの楽章。
・第1楽章 序曲
・第2楽章 アレグロ，マ・ノン・トロッポ
・第3楽章 アレグロ
・第4楽章 ラルゴ
・第5楽章 ア・テンポ・オルディナリオ
・第6楽章 アラ・ブレーヴェ・モデラート
・第7楽章 メヌエット