民謡とは日本各地の生活や風俗の中で誰うたうともなく唄い出し、口から口へ伝承され、時の移ろいと共に洗練され自然に広まった経路があります。郷土に生まれた日本人の心の故郷がここにあると言えます。貴重な文化を残すべく故藤尾隆造氏が全国を巡り監修したのが本シリーズ「心の故郷 日本の民謡」で、今回は岩手民謡編 第2集です。本作に収められている民謡の中から故藤尾隆造氏の解説で１つ紹介します。
からめ節： かつてこの地は金の産出地で産金を公儀に献上していた時代があった。この唄は「金山踊からめ節」とも呼ばれるが「からめる」とは掘り出した金・銀・銅を精選する作業のことで、当時金山奉行が婦女子にその所作を踊らせたのが「からめ節」とされる。二上り調子の三味線に笛、太鼓の伴奏で唄われるこの唄は、方言も入って郷土色豊かで上品な曲である。
このアルバムに収録されているのは以下の２２曲です。
1. からめ節
2. 外山節
3. 正調外山節
4. 草刈唄（水沢地方）
5. くるくる節
6. 南部馬方節（一）
7. 南部馬方節（二）
8. 南部俵積唄
9. 南部萩刈唄
10. 御祝（花巻地方）
11. 沢内さんさ盆唄
12. 沢内相拳節
13. 沢内甚句（一）
14. 沢内甚句（二）
15. 正調沢内甚句
16. 御祝（玉山荷方節）
17. 田植唄（胆沢地方）
18. 大漁御祝唄
19. 宮古あや節
20. 新米節
21. おいせ坂
22. 七之助節
このアルバムはApple Musicでも聴くことができます。
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