このアルバムのライナーノーツを書いた今井和雄氏によれば、本音源は高柳昌行氏の膨大な録音テープの中から見つけ出されたとのことだ。録音された当時について今井和雄氏は以下のように記している。
「1969年は世界的な政治状況もあり、様々な文化に変化が生じていた時代だった。そしてこの年は高柳の個人史に留まらず、日本のジャズ史にとっても変化の年であった。だから、1969年の高柳昌行ジャズ・コンテンポラリー4の演奏は、非常に興味深い貴重な記録だ。
高柳は1964年に神田重陽(vib)、高柳昌行(g)、稲葉国光(b)、寺川正典(b)、富樫雅彦(ds)のメンバーで高柳昌行ジャズ・コンテンポラリー5を結成。このグループは銀巴里等に出演して活動していたが、1968年にメンバーを三戸部章(vib)、高柳昌行(g)、萩原栄治郎(b)、岸田恵士(ds)にして高柳昌行ジャズ・コンテンポラリー4を結成した。1969年の前半、このジャズ・コンテンポラリー4は頻繁に活動していて、この録音も２月となっているが会場が分からない。いくつかのライブハウスを想像するが定かではない。そして、この録音の直後から高柳はフリージャズを中心とした活発な活動を展開することになる。」
収録されているのは以下の５曲。
1.NOT BLUES
2.ESP
3.AUTUMN LEAVES
4.YOU DON’T KNOW WHAT LOVE IS
5.CAREFUL
このアルバムはApple Musicでも聴くことが出来ます。