コンテンツ紹介

ホーム > 落語・講談 > こども講談 <二>

こども講談 <二>

旭堂南湖 2021/05/05発売 1375円 

視聴・購入

「めちゃくちゃ茶道」(13分)
日本文化の茶道。茶の湯とも言います。茶会で亭主がお茶を点てて、お客さんをもてなすのです。「おもてなし」の気持ちが大切です。戦国武将も茶の湯を愛しました。徳川家康は関ケ原の合戦の前に、立派な茶室をこしらえた。そして、七人の大名たちを茶室に招待しました。細川忠興、加藤清正、池田輝政、黒田長政、浅野幸長、加藤嘉明、福島正則です。ところが、細川忠興以外はお茶を知りません。見よう見まねでやってめちゃくちゃになる爆笑講談。

「宮本武蔵 vs 狐」(2分)
宮本武蔵は剣術の達人。ある晩のこと。武蔵が道を歩いておりますと、スーッと現れたのが、年齢、十七、八歳の誠に美しい少年。武蔵が、「何者だろう」と思っていると、少年の足元から、モクモクモクと紫色の煙が出てきました。少年は、煙に囲まれながら、ブルブルブルッと体を震わした。やがて煙の中から立ち現れたのは、身長が百八十センチもある大きな狐。尾は三つに切れ、眼は爛々と輝き、口は耳まで裂けたかと思うばかり。簡単に覚えることができる短い講談。

「物を無くさない方法」(3分)
大塩平八郎は、天保時代に「大塩の乱」を起こして大阪市中を焼き払いました。しかし、大阪の市民は大塩のことを恨んではおりません。大塩は、貧乏で苦しんでいる大阪の人々のために立ち上がり、遂に、刑場の露と消えました。実に惜しい人物であります。蛇は寸にして人を呑む、栴檀は双葉より芳し、なんて申しますが、大塩は、幼い時から、人並外れてすぐれておりました。大塩平八郎の青年時代のエピソード。「物を無くさない方法」を知っておけば、人生に役に立ちます。

「寿限無より長い名前」(2分)
講談では、武田信玄が出てきても、ただ、武田信玄とは言わない。では、どういう風にいうのか。落語の「寿限無」よりも長い名前です。清和天皇六代の後胤、源頼義の三男、新羅三郎義光の嫡子、刑部三郎義清より十七代の後胤、武田左京太夫信虎の長男、甲斐源氏の棟梁たる武田大膳太夫兼信濃守従五位の下、源朝臣晴信入道、法性院殿大僧正、表徳徳永軒、機山信玄大居士。さあ、覚えてみよう!

「上杉謙信と武田信玄」(15分)
「義」という言葉があります。正義の義。正しい、よい行い。私利私欲ではなく、他人のために尽くすことを義と申します。戦国時代というのは、義の一字を忘れ、親子、兄弟、親類同士で、いがみ合い、領地を拡大する為の戦ばかり。この時、越後の上杉謙信は、世の中の乱れたる様子を嘆き、率先して武将の模範を示し、不義をなさず、不仁を憎み、徹頭徹尾、弱き者を助ける為に、戦を致しました。上杉謙信が武田信玄に塩を送ったお話です。

「羅生門の鬼」(10分)
今から千年前。平安時代、源頼光の家来で、頼光四天王と呼ばれる人たちがいました。渡辺綱、坂田金時、碓井貞光、卜部季武。この四人。坂田金時は、子供の頃は、金太郎という名前でした。まさかりを担いで、熊にまたがって、お馬の稽古。動物を集めて、相撲を取ったりしておりました。皆さんご存じの金太郎。大きくなりましてからは、坂田金時と申します。近頃、羅生門に鬼が出るという噂があり、四人は肝試しをすることになりました。鬼が出てくるちょっぴり怖いお話。

「おもしろい殿様」(13分)
江戸時代のお話。松平出羽守というお殿様がいました。面白いお殿様で、威勢のよいことが好き。火事が起きますと、馬にまたがり、家来を連れて火事場に急ぎ、消火活動をする。昔は、若い人で、体に彫り物を入れる人がおりました。背中に綺麗な絵を彫ります。お風呂場でゴシゴシと洗っても消えない絵です。今なら、タトゥーと言います。殿様と彫り物が入った家来のお話。間違ったことをした時に、注意してくれる人は大切にしたいものです。

「天狗の正体 誰やねん」(15分)
『鬼滅の刃』が大ブームです。主人公、竈門炭治郎は天狗のお面をかぶった人物と出会います。南湖は「この天狗の正体は一体誰だろうなあ」と思いながら、アニメを見ていました。さて、岐阜県各務原市に八木山があります。ここにやってきた講談の主人公。後に、とても強くなりますが、この頃は、まだ十四歳のこども。この山で、天狗の面をかぶった人物に出会います。この天狗が強い!はたして天狗の正体は一体何者でしょうか??

「三方ヶ原の戦い パート2」(2分)
講談師になって、最初に練習するのが三方ヶ原の戦い。徳川家康と武田信玄の合戦です。いつ、どこで、誰が戦っているのか。どんな鎧を身に着けているか、どんな兜をかぶっているか、人数は何人か。これをリズムよく、読んでいきます。こういう合戦の様子を描いた講談を修羅場読みといいます。この三方ヶ原の戦いを何度も何度も繰り返し練習すると、大きな声が出せるようになります。今日からあなたも講談師になれますよ。1巻の続きです。

「本能寺の変」(13分)
明智光秀が「敵は本能寺にあり!」と叫んで、織田信長が泊っていた本能寺を襲撃しました。「本能寺の変」は教科書にも載っているので、知らない人はいないでしょう。とても有名な歴史的事件です。講談独自の話法に「修羅場読み」というものがあります。合戦の様子を、リズムよく読んでいきます。この「本能寺の変」は本格修羅場です。言葉が少し難しいですが、声に出して読んでみると、格好いいですよ。

このお噺はApple Musicでも聴くことができます。