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藤崎さんという男性は数十年前のあの日見たことを、今も鮮明に記憶している。まだ小学生だった藤崎さんはその日、近所でも有名な一軒の民家を訪れた。その家には40代と思しき男性と、おそらく重度の痴呆を患っていたであろうその男性の母親らしい老婆が住んでいた。もとは自転車屋かオートバイの修理工場だったようだが、既に廃業していた。 有名だったのは時々その家から断末魔の絶叫が聞こえてくることがあったからで、好奇心旺盛な藤崎さんたち男の子数人は冷やかし半分で、敷地に踏み込んだのだった。だが彼らを待ち受けていたのは想像を絶する光景だった。