木村さんは定時制の工業高校の夜間部出身です。通っていた高校の授業は専門科目には力を入れていたそうですが基礎科目はおざなりでいつもクラスは雑談でにぎわっておりました。その日も理科の授業中に昨日出かけた六甲の心霊スポットである廃ホテルに散策に行った話で盛り上がっていると斎藤先生が「幽霊など見ない方がいい」と言い出しました。どうやら先生は霊体験があるというのです。話したくない、思い出すのも嫌だという先生にしつこくせがむと、ようやく重い口を開きました。それは先生が教職について間もない時の出来事。
木村さんは定時制の工業高校の夜間部出身です。通っていた高校の授業は専門科目には力を入れていたそうですが基礎科目はおざなりでいつもクラスは雑談でにぎわっておりました。その日も理科の授業中に昨日出かけた六甲の心霊スポットである廃ホテルに散策に行った話で盛り上がっていると斎藤先生が「幽霊など見ない方がいい」と言い出しました。どうやら先生は霊体験があるというのです。話したくない、思い出すのも嫌だという先生にしつこくせがむと、ようやく重い口を開きました。それは先生が教職について間もない時の出来事。