こっくりさんは定期的に、殊若者たちの間で俄かなブームになる。ぽんすけさんという女性も学生時代にブームに乗っかりクラスメイトとこっくりさんをやったことがるそうだが、同時に思いもよらぬ怪体験に遭遇してしまう。中学二年生の夏休みを目前に控えた放課後、部活動が早く終わりぽんすけさんと他3人の女生徒はいったんクラスに引き上げ夏休み中の予定を立てるのに熱心に話し合っていた。ふと気づくとクラスには彼女等しかいない。禁止令が出ていたものの口うるさい風紀委員顧問のY先生は不在の学校、時刻も夕暮れとあってこっそりこっくりさんをやることにしたのだそうだ。まさかそれが後々自分たちの身に災いをもたらすということなど微塵も思いもせぬままに。