読み聞かせでもなく、サウンドドラマでもない。誰もが知っている”はず”のシェイクスピア作品をダイジェストでお届けします。第3弾は「リア王」です。
古代ブリテンの王リアには三人の姫君があった。一はゴネリル、オールバニ公の妻。二はリーガン、コーンワル公の妻。三はコーディリア、未婚の娘だが、フランス王とバーガンディ公から競ってその愛を乞われ、そのため両名は目下リアの宮殿にとどまっていた。 老王は寄る年波と倦いた政治とでくたびれ切り、齢《よわい》もはや80を超え、心に決めるは以後国事から一切離れ、若い力に政《まつりごと》を譲り、遠からず迫る死の時に備えること。そう心算りして王は三人の姫を呼び寄せ、各々の唇から誰がもっとも王を愛しているか聞き、その愛に見合った分、自らの王国を分けようとした。有名なシェイクスピア悲劇の幕が上がります。
60分でわかる「リア王」は6つのパートに分かれて収められています。
(1)目論見
(2)過ち
(3)兆し
(4)裏切り
(5)放浪・再会
(6)悲劇
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