老若男女皆が楽しめる怪談語りを目指し、落語や講談にも似た独特な語り口、ノスタルジックな世界観に定評がある城谷歩による怪談。
今回のお話は藤田さんという男性が、29歳の夏に体験した出来事。
小さい頃から可愛がってくれていた祖母が亡くなり帰省した新潟の実家で、久方ぶりに対面した祖母は、北側の暗く涼しい部屋で静かに横たわっていた。
その晩は祖母の横で眠ることにした藤田さんが夜中トイレに起きると、廊下の奥からコツコツ…と何かの音が近づいて来るのを聴く。
やがてその音はトイレのすぐ前にまで近づいてきて。
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